ポーランド映画、ドラマでSF、アクション、サスペンスのカテゴリーに絞っておすすめの名作をまとめました。ハリウッドのような派手さはないけど、世界観や設定が面白い作品が多いです。ポーランドテイストのSF、アクション、サスペンスを楽しんでみてください。
ポーランドの映画、ドラマ(犯罪コメディ)Vabank(ババンク)
1981年の映画、名作と挙げる人が多い映画作品のひとつです。この映画の監督はセクスミシィアの監督です。そして主人公を演じているのは監督の実の父です。
映画の概要はというと、天才、レジェンドといわれた盗人のクフィント。刑務所暮らしを終え、出所してからは、盗人家業から足を洗い親友のタデウシュとトランペットを吹いて妻と穏やかな生活を送ろうと考えていました。
しかし、クフィントが刑務所に入っている間に妻は浮気をして男ができ、親友のタデウシュはお金に困って自殺していました。ちょうどそのとき、クフィントに銀行強盗を一緒に行おうと話を持ちかける2人の盗人家業の男が現れます。
狙いをつけている銀行のオーナーは、実は親友のタデウシュの自殺に因縁がある男でした。そこで静かな余生を送ろうと決めていたクフィントはもう一度、復讐のためにその銀行への強盗を企てます。
この映画でカギとなるジェスチャーがあります。それは耳を触る仕草で、ポーランド語のスラングでucho od ?ledzia(ウホ・ド・シレジャ)というものです。直訳するとニシンの耳ということになりますが、ニシンの耳を触ることは無理なので、転じて不可能だという意味で使われます。
銀行のオーナーはクフィントに対して、銀行強盗を行おうとしても必ず失敗すると、耳たぶを触るジェスチャーをします。それに対して銀行強盗を見事やり遂げたクフィント、最後は銀行のオーナーに耳を触る仕草を見せつけ返します。
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ポーランドの映画、ドラマ(SF)Seksmisja (セクスミシィア)
1983年のSF映画、監督はVabank(ババンク)と同じユリウシュ・マフルスキです。主演俳優のイェジ・ストゥルもその後いろんな作品に出演したり、自身も監督として映画を撮っています。
2人の男を冷凍保存、眠らせておくという科学実験を試み当初、3年後に目覚めさせる予定でしたが、2人の男が目覚めた世界は2044年の時代になっていました。しかもそこは地下にできた世界で男が一人もいず、女性だけの国。地上は核戦争が起こり放射能で汚染されているということです。
女性だけの国なので、裸で歩いているし、子供は父親の存在もしりません。女性だけの国というルールなので2人の男は裁判にかけられ死刑か去勢かを選択させられます。
そこで2人の男は地上への脱走を試みます。地上に脱走できた男たちが見た光景はなんだったんでしょうか?最期に驚く結末が待っています。
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ポーランドの映画、ドラマ(アクション)Kiler(キレル)
1997年のアクションコメディ映画。この作品もセクスミシアと同じ監督、ユリウシュ・マフルスキです。普通のタクシードライバーのユレク・キレルがマフィアだけでなく警察にも暗殺者キレルとして思われ勘違いされるところから始まるコメディ映画です。
タクシードライバーのユレクもその気になって暗殺者の映画ビデオを観て研究してその気になります。勘違いという設定からよく練られたシナリオだなあと思います。
この映画、ハリウッドがライセンスを購入したいと持ちかけたそうですが、どうなったんでしょうか?動画サイトでも映画全部の動画が無いので、そのことが影響しているかもしれないですね。
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